著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

1日20分程度のサイクリングが糖尿病の予防になる

公開日: 更新日:

 糖尿病は生活習慣病などといわれるため、「ストレス」「肥満」「運動不足」「暴飲暴食」などがその危険因子だといわれています。糖尿病発症にはさまざまな要因がかかわっており、その原因を特定することは難しいのですが、やはり、規則正しい生活や適度な運動習慣を身に付けることは、その発症を予防するイメージがあります。

 そんな中、「サイクリングと糖尿病発症リスク」の関連を検討した論文が「プロス・ワン」というオープンアクセスの科学誌(2016年7月12日付)に掲載されました。

 この研究は、デンマークに在住の50~65歳で2型糖尿病を発症していない男性2万4623人、および女性2万7890人が対象となりました。

 サイクリング習慣を含む生活様式についてアンケート調査を行い、娯楽や通勤でのサイクリングと糖尿病発症リスクの関連を検討しています。

 なお、結果に影響を与えうる、「年齢」「性別」「飲酒状況」「食事内容」などの因子で調整して解析しています。

 平均で14.2年追跡調査した結果、週のサイクリング時間が0分に比べて、1~60分で13%、61~150分で17%、151~300分で20%、300分超で20%、糖尿病の発症リスクが統計学的にも有意に減少しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで