40歳以上のドライバー要注意 緑内障に“無自覚”のリスク
例えば、道路の右の端っこに停車中の車と複数の子供がいたとしよう。目の右側の下が欠損した場合は、停車中の車と子供たちがいないだけで、道路や背景の草むらが続いているように見えるというのだ。現在、メガネやコンタクトレンズなどでの矯正視力が両目で0.7以上あればまず普通運転免許を取り上げられることはない。緑内障でも安全運転している人も多い。だからといって緑内障と気づかないまま運転するのはリスクがある。では、どうしたらいいのか?
「緑内障を早期発見することです。それには健康診断や人間ドックの眼科検診で“視神経乳頭陥凹”を指摘され、“要精密検査”と言われた人は眼科で視野検査を受けましょう。時々、“毎年指摘されるが、とくに困ったことは起きていないので大丈夫”などとうそぶく人がいますが危険です」(清澤院長)
視神経乳頭は、網膜に映った光の信号を束ねて脳に送る視神経のつなぎ目のこと。その中心のへこみが視神経乳頭陥凹で、大きくなると緑内障になりやすい。
「網膜剥離」「網膜色素変性症」「網膜動脈閉塞症」「脳梗塞」「脳腫瘍」など、緑内障と同じで「視力は出るのに視野が狭くなる病気」は他にもある。
40歳を過ぎてハンドルを握る人は、定期的に眼底検査や視野検査を受けるべきだ。