【脊椎圧迫骨折】東部地域病院 整形外科(東京都葛飾区)

公開日: 更新日:

「レントゲンで圧迫骨折が見つかったら、治療の基本は保存的療法です。コルセットを着けて、3週間以上ベッドの上で安静にして潰れた骨が癒合(固まる)するのを待つのです。その間、痛み止めや骨粗しょう症の薬も使います」

 保存的療法で8割以上の患者は癒合するが、骨粗しょう症が進行していて癒合しないケースもある。その場合、従来であれば金属のネジや棒で骨を固定する大がかりな手術(固定術)が必要になる。それが同科では、第2選択肢としてBKPの検討ができるのだ。

「BKPは全身麻酔でうつぶせに寝た状態で行います。背中に針を刺し、骨折した椎体へ細い経路を作り、そこへ小さなバルーン(風船)の付いた器具を入れます。そして、バルーンを造影剤で徐々に膨らませ、潰れた骨を持ち上げて、できるだけ元の状態に戻します。その空間に骨セメント(樹脂)を加圧せずに充填して埋めるだけです」

 手術時間は1時間以内には終わり、骨セメントは20分ほどで固まる。手術の傷は、背中に刺し傷が2カ所だけ。入院は平均1週間、早い人では3日で退院できる場合もあるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末