がんに勝つ必須ポイント 手術6回“究極サバイバー”が語る
前出の通り、関原氏は最初のがんで「5年生存率20%」と告げられ、何度も転移した。
「がんとの闘いに勝ったのでは」と期待しては、裏切られ、「手術はもう嫌だ」「瞬時に死ねるものならそれも良い」と考えたこともある。しかし、決して諦めなかった。
「最後までがんと立ち向かう意志を持つ。一方で、人生は有限だと思い、その時々でやりたいことをやる」
同じくがんを患っていた友人にアドバイスされたのは、「何を一番したいかを書き出す。10年生きられるなら。5年だとしたら。2年だとしたら。数カ月だとしたら……」。現実を認識して、今後の人生を考えるのだ。
打つ手が少なくなると、民間療法に頼りたくもなる。それが希望になるかもしれず、完全に否定するわけではないが、関原氏は「命は取り換えがきかない。費用もかかる。残された家族のことなども冷静に考え、現状でどういう治療と向き合えるかを考えるしかない」と指摘する。
時代の流れもあったが、関原氏は何度がんの転移を宣告されても仕事を辞めず、現役生活を貫いた。しかし近年は、がんと宣告された時点で仕事を辞めてしまう人が多い。