【糖尿病】インポテンツも解消 「妻の栄養管理のおかげ」
大手金属工業の社員だった藤田義一さん(仮名、66歳)が、糖尿病を告知されたのが18年前。毎月1回、主治医を訪ねて血液検査と3種類の糖尿病医薬品をもらい、そのたびに「食事療法を必ず実行してください」と、食品カロリー表や食事献立表サンプルを渡されていた。
だが、実際に食事療法を始めたのは定年後だった。単身赴任から解放され、自宅に戻った藤田さんの栄養管理に妻が乗り出したのだ。
「実は食事療法を真剣に考え始めたきっかけは、インポ(勃起不全)になってしまったからです。糖尿病になるとインポになるという話は友人からも聞いていました。しかし、まさか自分に降りかかるとは……。60歳を過ぎたばかりなのにもうインポかと思うと、あまりにも寂しいという気持ちがありました」
藤田さんは、主治医が示した1日1800キロカロリーの食生活を守るようになった。
朝、夕のご飯の量は茶碗に半分。好きな肉類やラーメンを抑え、野菜中心の食事に切り替えた。酒も1晩ビール1本、日本酒なら1合である。