【糖尿病】インポテンツも解消 「妻の栄養管理のおかげ」
始めた直後は少ない食事量に腹が鳴ったが、2年が経過したころ、糖尿病の診断基準であるHbA1cが、「8.8%」から「7.2」(正常値5.8~6.5未満)に落ちていた。
「妻には逆らえません。おかげで、一生治らないと思っていたインポも自然に解消していきました」
気を良くした藤田さんは運動療法にも挑戦した。もともとスポーツがあまり好きではなく、マラソンやジョギングをやる気はなかった。そこで、藤田さんは体を動かす目的で畑作業を始めた。実家が農家で、若いころに野菜作りを経験していたからだ。
自宅から車で15分の距離にある農家から、空いている畑100坪(約330平方メートル)を借りた。小型の耕運機を購入して畑を耕し、スイカ、カボチャ、サツマイモ、ネギ、キュウリ、トマト、白菜などを植えた。
春のタネ植え、草むしり、害虫捕り、カラスよけの網かけ、夏の水かけ、秋の収穫など、かなりハードな農作業の連続で、体重は88キロから73キロまで落ちた。
「何も得をしないスポーツなら、続いていなかったでしょう。収穫した野菜は家族だけでは食べ切れないので、毎年、近所に配っています。農家の仕事が面白くて、サラリーマン時代よりも体を動かしている時間が多かったと思います」