ずっと手術を考えていたが、「怖い」という気持ちが強く、もし手術に失敗したら寝たきりになるのではと恐れた。
「それが斎藤先生とお会いしたとき、笑顔で『私に任せなさい』と言われました。これまでの苦しみが蘇って、つい泣いてしまいました」(高橋さん)
術後、リハビリは翌日から機械による膝の曲げ伸ばしに始まり、毎日、退院する2月初旬まで続いた。理学療法士の付き添いで、杖をつきながら病院の廊下を何度も往復し、階段の上り下りを繰り返した。
「リハビリでも膝に痛みが走りました。でも昔と同じ痛さでも、これで関節症が治ると夢が持てる痛みでした」(高橋さん)