著者のコラム一覧
伊東春樹循環器専門医

日本循環器学会専門医、日本心臓病学会(上級臨床医、FJCC)。「けやき坂医科歯科クリニック」非常勤。

世界の主要死亡原因ではトップだが今からでも予防は可能

公開日: 更新日:

 さらに、動脈硬化が引き起こす疾患は一つではない。心臓の血管(冠動脈)に動脈硬化が起これば心筋梗塞や狭心症、脳血管なら脳卒中脳梗塞、脳血栓など)、足の血管なら末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)、大動脈なら大動脈解離を引き起こす。

「つまり、世界の主要死亡原因は動脈硬化症とも言えるのです」

 日本人では死因トップは悪性新生物(がん)だが、がんは部位ごとに原因が異なったり、治療薬も違う。がんには原因が不明なものも多いため予防が難しい。早期発見早期治療が肝心とはいえ、自覚症状に乏しく、検査を毎年受けていても見つかりづらいがんもある。分かった時には手術の選択肢はなく、抗がん剤や放射線といった延命治療のみ、というケースは珍しくない。

「一方、動脈硬化は適切な情報を得られれば、対策を講じることにより、予防や進行阻止が可能です。結果的に、虚血性心疾患や脳卒中の予防になる」

 そのために、私たちが押さえておかなければならないことを次回から紹介する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」