セカンドオピニオンで「担当医が酷い」と訴える患者も
「どうしても相性が悪い」「感情的なしこりがある」「酷いことを言われた」……。
がん治療を受けている患者さんの中には、今の担当医との関係に悩んでセカンドオピニオンに来られる方がいらっしゃいます。がん治療中で自分の命を預けていると考えると、簡単に病院を替えるわけにもいかず、理屈では割り切れないこともあるわけです。
たとえば、近年は治療法の選択肢が増えたこともあり、医師は「患者の自己決定権」を尊重して善意のつもりで「自分で決めてください」と告げることもあります。しかし、その時の医師の態度や話し方にもよると思いますが、患者さんによっては「突き放された」「温かさがない」と感じる場合もあるのです。
特に治療効果がなかったことなど“悪いニュース”を告げられる際は、がん患者や家族からすると「冷たい」という印象を受けることがあります。
胃がんで肝転移があるBさん(48歳・男性)は、担当医から「化学療法が効かなくなった。新たに転移が見つかった」と言われ、本当かどうか確認したいとのことで私の所にセカンドオピニオンとして来院されました。