大腸がん<2>「親に心配かけないよう説明の言葉を何度も」

公開日: 更新日:

 年の瀬、病院で「超音波(エコー)検査」「レントゲン検査」「呼吸機能検査」「血液検査」「胃の内視鏡検査」「大腸3D―CT検査」を受けた。クリスマスや正月もない、毎週の検査、検査である。

 年が明けて2009年1月、両親や姉夫婦、親戚など多くの家族に見守られ、約5時間に及ぶ手術で、大腸全体の3分の1を切除した。

 手術は無事成功した。しかし、「大腸に炎症が生じていました。そこでお腹に膿がたまっていて、まだくっついていない切開部を開けて、病室のベッドでお腹の膿を絞り出すのです。医師、看護師4人が私を押さえつけて、お腹の膿を出すという壮絶な処置が毎日行われました」。

 切開した部分はまだ完全にふさがれていなかったが、1カ月後に退院し、自宅に戻った。

 近所のクリニックに通院し、やはりお腹から膿を絞り、消毒するという治療が続く。

 体調はもちろんまだ回復していない。とくにお腹の調子が悪く、食後は、気を失うほどの腹痛にも襲われた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド