大人も危険 スマホでのストレス解消が引き起こす目の病気

公開日: 更新日:

「外斜視や外斜位の人は、両目を内側に寄せて見ることが苦手です。スマホを見る人の多くは20センチ以内に近づけて画面を見ます。それだけ強烈に目を内側に寄せるのですが、やがて片方の目が内側に目を寄せることに耐えられなくなる。視線が外側に遊んでしまうのです」(清澤院長)

 結果的に、片方の目だけで画面を追うことになり、眼精疲労の症状が表れる。不自然な姿勢を続けることによるストレスが重なりイライラしてくるという。

「人は左右の目で見ることで遠近感や立体感を感じている。斜視を放っておくと、両眼視が難しくなって遠近感が得られなくなる。そればかりか、片方の目ばかり使うため、使われない方の目の視力が衰えてきて、弱視になり視力が低下、失明することもあります」(清澤院長)

■大人でも発症する

 問題はこうしたスマホ斜視のリスクは、子供に限らず大人にもあることだ。

「斜視は目を動かす筋肉や神経が未発達な子供に多いのですが、大人も発症することがあります。斜位の人は意識すれば両目でモノを見ることができます。そのため、筋力が強いうちは問題が表れなくても、加齢で筋力が弱まると目の疲労がたまりやすくなり、筋力の弱い方の目が外側にずれてしまうのです」(清澤院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」