スマホやタブが眠りを妨害 ハーバード大の教授が論文発表
最近あまりよく眠れなくなってきたと感じていたら、枕元に置いたスマートフォンやタブレットを疑った方がいいかもしれません。
「スマートフォンやタブレットが睡眠を妨げているかもしれない」という論文が発表されたのは、オープンアクセスの科学雑誌「フィジオロジカル・リポート」です。
ボストンにあるブリガム&ウィメンズ病院の神経科学者でもあるハーバード大学のジャンヌ・ダフィー教授が、タブレットと睡眠の関わりを探るための実験をしました。20代で健康な9人の被験者に10日間にわたり睡眠ラボで生活してもらい、まず最初の5夜は寝る前にiPadで本を読み、次の5夜は普通の紙の本を読む――という内容です。
明かりを落とした部屋で眠くなるまで読んでもらったところ、いずれもiPadで読んだ時の方が眠りに就くまでの時間が平均30分長くかかりました。また、同時に睡眠をコントロールするホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられ、レム睡眠(急速眼球運動を伴い夢を見ていることも多い)の時間も短くなっていることが判明。