呼吸器名医が伝授 健康寿命を延ばす「飲み込む力」鍛錬法
誤嚥性肺炎の予防策として、大谷院長は次を勧める。
①肺炎球菌ワクチンの接種と口腔内ケア
「口腔内ケアをすることで、不顕性誤嚥で気道に流れ込む唾液の細菌が減ります」(大谷院長)
②動脈硬化対策
言うまでもなく、ラクナ梗塞回避のため。高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などがあれば、その改善を。
③葉酸の補給。
「葉酸が誤嚥性肺炎のリスクを下げることが明らかになっています。葉酸が欠乏すると大脳基底核でのドーパミンの産生が低下。それによって咳反射機能や嚥下反射機能が低下して、誤嚥性肺炎を起こしやすくします」(大谷院長)
葉酸はビタミンB群の一種。レバー、緑黄色野菜、豆類などに多い。日常的に摂取すべきだ。