指のこわばりや靴下の痕に注意 “SOS”をキャッチする方法

公開日: 更新日:

 慢性腎臓病(CKD)は、人工透析に行きつく前から心筋梗塞脳卒中を発症するリスクが増す。

 しかし、たとえこうした心血管病の発症を免れたとしても、腎機能の低下は確実に尿毒症を招く。腎臓病専門医で「松尾内科クリニック」(東京・桜新町)の松尾孝俊院長が言う。

「腎機能が正常の5%以下に低下すると体中に老廃物というゴミがどんどんたまっていきます。それは全身の不調として表れます。これが尿毒症で、末期の状態です」

 尿毒症の主な症状は、頭痛や不眠といった頭部の問題から、アンモニアのような口臭、全身の倦怠感、視力障害、皮膚のむくみ、かゆみ、動悸や息苦しさ、尿量の減少、食欲不振や吐き気、下痢や便秘など多岐にわたる。こうなると透析療法なしには改善しない。

「貧血や骨粗しょう症も増えてきます。腎臓はエリスロポエチンというホルモンを分泌し、赤血球をつくり出す助けをしているほか、骨や歯の原料となるカルシウムが腸で吸収されやすいように、ビタミンDを活性化する働きがあります。腎機能の低下はこれらの作用を失わせるため貧血や骨軟化症、骨粗しょう症なども発症しやすくなるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」