ビール → 炭酸水で5kg減も「代用食品」ダイエットのコツ
「水溶性食物繊維は、胃や腸の中でドロドロになって食べ物の移動を遅くします。そのため、糖質の吸収がゆるやかになって血糖値の上昇を防ぎ、脂質の吸収を抑えます。また、不溶性食物繊維は、胃や腸の中で水分を吸って膨らみます。白米に比べ2割近く水分を含むため満腹感が得られやすく、食べ過ぎを防ぎます」
■常温の水を1日1・5~2リットル飲む
また、食物繊維は塩分過多による弊害から身を守る。ナトリウムを吸着して排出するからだ。
「塩分は水分を保持するという性質があります。取り過ぎると、不必要な水分を体の中から排出しにくくなり体がむくみます。その結果、血管が圧迫され全身に栄養を送るための血流が悪くなり、栄養をエネルギーに変える力が弱くなる。余ったエネルギーがたまり肥満につながるのです」
血流が悪くなれば体温が下がり、基礎代謝も落ちる。逆に塩分を控え体内の塩分濃度を下げれば、血流改善や代謝アップの効果が期待できるのだ。
「便秘も改善されやすくなります。塩分に作用して食欲を増進させるグレリンというホルモンの分泌が減ることも期待できます。一方で濃い味付けになれてしまうと、素材の味や甘味などの味覚が鈍ってしまい塩分で食欲が促進され食べ過ぎてしまうことになります」