酷暑を乗り切る 注目「ミネラル入りむぎ茶」で熱中症対策
まもなく梅雨明けだ。昨年のような歴史的な酷暑となれば熱中症対策は必須。対策の1つとして注目されているのが「ミネラル入りむぎ茶」だ。
■日本歴代最高気温の41.1度を記録 熊谷の熱中症対策とは
熱中症は水分やミネラルの不足が体内の調整機能を破綻させることで、身体に熱がこもって発症する。最悪の場合、死に至ることもあり、特に体温調整機能が未発達な乳幼児、体温調節や発汗機能が低下している高齢者は熱中症にかかりやすい。そして、水分をためる役割もある筋肉量の少ない女性も注意が必要だ。
そうした中、観測史上の最高気温41.1度を記録した、日本で一番暑い町・埼玉県熊谷市では今年も熱中症対策に余念がない。同市ではJR熊谷駅などに冷却ミストの噴射装置を設置している他、部活動中の熱中症を予防するため学校などに暑さ指数を計測する装置を配布。さらに熱中症が疑われる人のため市内約140カ所に瞬間冷却剤、うちわ、霧吹きなどを入れた「熱中症応急キット」を常備している。
そして、そんな同市が熱中症対策の公式飲料としているのが「ミネラル入りむぎ茶」なのだ。
■ミネラル入りむぎ茶の「血流改善効果」と「体温下降効果」
熱中症対策に「ミネラル入りむぎ茶」が効果的な理由を、熱中症に詳しいノザキクリニックの野崎豊院長は、こう説明する。
「健常な男性22~23人に『ミネラル入りむぎ茶』と2種類の一般的なむぎ茶を飲んでもらった後、一定量の血液が流れる時間を測定しました。すると、『ミネラル入りむぎ茶』が最も血液流動性が高い、つまり、『ミネラル入りむぎ茶』には血流改善効果があることが分かりました。体内で発生した熱は血液によって皮膚に集められることでその熱を体外に放出し、血液の温度を下げることによって体内の熱を下げます。ところが、水分やミネラルが不足して血液がドロドロ状態になると血液の流れが悪化して、熱を放出できなくなります。そのため熱が体内にこもって熱中症になってしまうのです。そこで、『ミネラル入りむぎ茶』を飲むと、その血流改善効果によって体内の熱を放出できるため熱中症を防いでくれるというわけです」
さらに野崎院長によると、「ミネラル入りむぎ茶」には体の余分な熱を奪い、体の内部体温を低下させる「体温下降効果」もあると話す。その効果は緩やかで、しかもカフェインも含まないため子供から高齢者、妊婦、冷え性の人まで誰でも安心して飲めるという。
『ミネラル入りむぎ茶』は、まさに熱中症対策に最適な飲み物なのだ。