脳の老化を防ぐ 歩くことはうつ病と認知症の予防につながる

公開日: 更新日:

 正しい歩き方が分からなくなった場合はどうすればいいか。田中氏によると、その感覚を確かめるには、手すりのあるところで後ろ向きに歩いてみるとよいという。具体的には、手すりにつかまりつつ、爪先から地面に着いて、膝を伸ばしながら、後ろ向きに歩いていく。そのままの形で、かかとまで地面に着いたら、反対の足でも同じように歩く。その感覚を掴んだら、同じ形で前向きに歩いてみれば、それが正しい歩き方になっているはずだという。

「歩くというのは、消費カロリーの非常に少ない運動でありながら、足を刺激することで頭頂葉が鍛えられる。さらに、酸素が脳細胞を活性化することで、集中力をつかさどる前頭葉や、記憶力をつかさどる海馬にも血流量が増え、脳の老化を防止する効果があります。さらに、血管が鍛えられることで動脈硬化を防ぎ、脳梗塞のリスクも低くなるのです」

 古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、散歩をしながら哲学の講義を行ったといわれている。

 ほかにも、スティーブ・ジョブズも、歩きながらのミーティングを取り入れていた。歩くことには、創造性や発想を高める効果もあるのだ。スタンフォード大学で2014年に行われた調査によれば、歩いている時のクリエーティビティーは、歩かない時よりも平均で60%もアップすることが分かったという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで