「ヨガ」には心臓にとってプラスになる要素が詰まっている
ヨガは、ある程度長い時間にわたって軽めの負荷を体にかける有酸素運動ですから、心臓を鍛えるために効果的な「適度な運動」といえるのです。
また、ヨガの深い呼吸法によるリラクセーション効果も心臓にとってはプラスに働きます。副交感神経が活性化されるからです。
人間の自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。交感神経は活動時や緊張状態で優位になり、副交感神経はリラックスしているときに優位になります。交感神経が優位な状態ではアドレナリンが分泌されることから心拍数増加や血管収縮による血圧上昇が引き起こされるので、心臓の負担が増えて動脈硬化が促進されてしまいます。一方、副交感神経が優位になると、心拍数が抑えられ、血管が拡張して血圧も低下します。心臓の負担が減って、疲弊を回復させるのです。
■和温療法と類似している点もある
また、数多くの種類があるヨガの中でも、「ホットヨガ」は心臓の健康に役立つと考えられます。ホットヨガは、室温39度前後、湿度60%前後に保たれた環境で行われます。これは、日本で高度先進医療として承認されている「和温療法」と同じような効果が見込めるといえます。