【歯周病】中高年は唾液量が減っても気づかずに進行させる

公開日: 更新日:

 実際、東京農業大学の研究者らが報告した「夏期暑熱環境下ハウス栽培作業時における農業従事者の体温調節反応」を見ると、ハウス内で作業をしている農業従事者の口渇感は作業経過にともない有意に増大したが、年齢と口渇感の差には有意な負の相関関係があって、高齢になるほど口渇感の変化量は少なかったという。

 つまり、年を重ねるごとに口渇感が薄れていくということだ。

「ハウス内での作業は都会の事務作業者から見れば特殊な環境ですが、ある意味、猛暑での生理作用を強調したものです。猛暑の中で、中高年が若い人に比べて口が乾いた感覚が低いということは、水分補給のタイミングが遅れて熱中症のリスクが高まるだけでなく、歯周病リスクも高くなるということでもあるのです」

 では口渇感が乏しい中高年は歯周病から身を守るのに、どうすればいいのか? 大切なのは、口臭に気を配ることだ。

「口腔内で歯周病菌が増えれば異臭を放ちます。唾液を指で触って乾かし嗅いでみるといいでしょう。“それでは客観性がない”という人は市販の口臭チェッカーを使うのもいいかもしれません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」