飼い主の健康長寿を支える ペットを飼うことのすごい効果

公開日: 更新日:

 ペットは心臓と血管を守るのだ。

 ペットを飼っていると、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を減らすという報告もある。

 スウェーデンの研究チームが4匹ほどのペットに囲まれた7~9歳の子供がいる家庭を対象に調査を行ったところ、子供が乳児期からペットを飼っていた家庭は、まったくペットに触れていなかった家庭に比べ、アレルギー疾患の発症が約16%低かったという。

 東京医科歯科大名誉教授の藤田紘一郎氏はこう説明する。

「幼少の頃からペットと接していると、さまざまな細菌やバクテリアと接触する機会が多くなります。それによって免疫機構を鍛えられ、アレルギーが発症しづらくなるのです。免疫力を左右するのは腸内細菌で、種類と数が多ければ多いほどサポート効果がアップします。人間の腸内細菌の種類は生後3年間でほぼ決まるといわれ、それまでに体内に取り込んだ細菌がIgA抗体とくっついて定着することがわかってきました。子供の頃からペットと接することが大切なのです」

 ペットを飼っている家の子供は、アレルギー疾患だけでなく自閉症やうつ病のリスクが減るという報告もある。ペットは健康長寿につながるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末