肥満はコロナ重症化の危険因子 フランスの研究者が発表
すると体に異常が起こる。たとえば、肥満でTNF―αとレジスチンが増加し、血液中のブドウ糖濃度が高くなって高血糖になり、動脈硬化が進行します。アンジオテンシノーゲンも肥満で増加し、血管収縮が促進して血圧が上がり、やはり動脈硬化が進行します。ところが、傷ついた血管を修復するアディポネクチンは肥満で減少するので、血栓ができやすくなります。また、止血効果に関係するPAI―1が肥満で増加することも、血栓をできやすくします。まさに悪循環です。
コロナは今後、インフルエンザのように毎冬流行を繰り返していくでしょう。肥満の人は、それを解消することが第一。さらには、自費になりますが、炎症系マーカーをチェックしたり、健康保険内では頚動脈エコーの検査をするのも一つの手です。これらで動脈硬化の進行度が分かります。