蛭子能収さん発症がTV番組で明らかに「レビー小体型認知症病」とは?
■4つの特徴とは?
「認知症の原因はハッキリとはわかっていません。しかし、特定のタンパク質の脳内の蓄積が関係していることが影響していることがわかっています。蓄積するタンパク質の種類は認知症の種類によって異なり、認知症の5割を占めるアルツハイマー病(AD)ではアミロイドβ(Aβ)やタウが増えていく。レビー小体型の場合は、αシヌクレインと呼ばれるタンパク質が増加し、それがレビー小体というものを形成。脳の神経細胞を徐々に減らしていくことで認知症の症状が出ると言われています」
レビー小体型認知症はアルツハイマー型認知症に次いで多い認知症で、血管性認知症と併せて3大認知症といわれる。アルツハイマー型認知症と併発するケースも少なくない。
「レビー小体型認知症には主に4つの特徴があることが知られています。『認知機能の変動』『幻視や幻聴』、『パーキンソン病症状』、それに『レム期睡眠行動異常』です。認知機能の変動とは、認知機能がしっかりしている時と悪い時の差がハッキリしていて、その変動が1日の間だったり、1週間、1カ月の間だったりすることを言います。家族の顔がわからなくなったり、言葉が出てこなかったりするかと思えば、普段通りの振る舞いを見せることもある。そのため周囲から『認知症ではない』と見過ごされるケースも少なくありません」