蛭子能収氏はレビー小体とアルツハイマーの合併 では日本人に多い「脳血管性認知症」とは?

公開日: 更新日:

 脳血管障害には、血管が破れる脳出血と血管が詰まる脳梗塞があるが、認知症を起こしやすいのは圧倒的に脳梗塞である。とくに穿通枝の障害により起きる小血管性認知症が多くみられ、脳血管性認知症の約半分を占めるという。

「小血管病としては、穿通枝が詰まって15ミリ以下の小さな梗塞が多発する無症候性のラクナ脳梗塞と大脳の奥にある白質病変(血流低下により脳の内側の神経線維の束がMRIで白い色をした点状から斑状の病変としてみえる)そして微小出血病変があります。また、広範に白質病変で侵されるものに高血圧症が関係するビンスワンガー病や過度の血圧低下などによる血液循環不全が原因の低灌流性脳血管性認知症があります。脳血管性認知症にはほかに、一つは、大脳皮質領域(脳表面に近い部分)を中心に大小の梗塞が多発する多発梗塞性認知症、太い血管だけが詰まる単一梗塞による認知症があります。

■認知機能は「まだら状」に保たれる

 症状は障害される脳の領域により異なるが、アルツハイマー型のように全般的な認知機能が徐々に低下するのとは違い、新しいことを覚える力は低下しても、理解力や判断力は保たれることが多い。そのため、アルツハイマー型よりも人格が保たれているケースが多いという。また、意識がしっかりして活動的なときとボーッとしているときが繰り返される「まだら認知」となる場合が多い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット