脳<下>病気を招く右脳の衰えは運動とハーブティーで予防
なぜ、右脳が弱るのか。右脳は空間の広がりや高さを認知したり、体のバランスを取ったりする機能も集中する。右脳が外部からの強いストレスを受け続けると、不安に関係するホルモンが長時間分泌され続け、交感神経も過剰に刺激される。結果、右脳が疲弊してしまうのだ。
「年をとるほど右脳の機能は低下します。その理由のひとつは運動する機会が減るからです。デスクワークなどで左脳ばかりを使い、あまり体を動かさない人も同じです。便利になった現代社会では、左右の脳のバランスが崩れやすく、右脳が弱りやすい環境なのです。そこで、右脳を手っ取り早く使うこと=活性化できる方法が『運動習慣』といえるのです」
■「レッドクローバー」で右脳が活性化
特に勧められるのは、脈拍が1分間に110~120を超えない範囲で、軽く汗ばむ程度の「有酸素運動」。具体的には、速足でのウオーキングやジョギング、サイクリング、水中ウオーキング、水泳など。週3回以上、1回につき30分以上行うのが理想だ。
運動は右脳を活性化させるだけでなく、全身の血流を増やすので、脳の細かい血管の血流が増加し、脳全体の活性化にもつながる。健康な高齢者が有酸素運動を行うことで認知機能や注意力が改善したり、パーキンソン病を発症した人の症状が改善したという報告もあるという。