著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

ペニスが2本ある「陰茎重複症」…米国では550万人に1人が

公開日: 更新日:

 陰茎が2本あるといっても、形態は人によってさまざまなようです。1本の陰茎が2つに分かれているものや、2本の陰茎が互いに少し離れた場所に独立してついているもの。多くは同じ大きさの陰茎が隣り合って位置しているようですが、片方の陰茎が上に位置していたり、片方が小さい場合もあるようです。

 自伝を書いた彼の場合は、同じ大きさの陰茎が2本並んでおり、睾丸は普通に1組だそうです。そして、どちらの陰茎も排尿や射精・勃起が可能で、完全に独立して機能しているようです。

 自伝では性生活も赤裸々に明かしています。彼はバイセクシャルであり、これまで1000人以上の男女と性交してきたと告白しています。当然、相手に拒絶されることもあるようですが、一方で同時に複数人を相手にするなど、多様なプレーの経験を持つと語っています。彼が幼少時に手術を受けなかった理由は、母親が彼を産むまで2度流産していて、やっと授かった子供が手術で死亡するリスクを恐れていたからだとされています。

 彼は自伝で陰茎重複症の実態を明らかにすることで、同じ病気で悩んでいる人たちを勇気づけようと考えたようです。このように陰茎重複症であっても、素晴らしい性生活を送れることを証明してくれたわけです。

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