大量の汗で悩む人に…日本初「多汗症」の保険適用薬が登場

公開日: 更新日:

「そのため、塩化アルミニウムは市販剤を使うか、薬局で調剤してもらうか。外用剤の治療をきちんとできていないクリニックも多い」

■1日に1回塗るだけ

 日本初の保険適用の外用薬「ソフピロニウム臭化物ゲル(商品名エクロック)」は、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2つの汗腺のうち、エクリン汗腺に働きかける作用がある。原発性局所多汗症の汗はエクリン汗腺から分泌される。

「エクリン汗腺は交感神経により調節されており、アセチルコリンがエクリン汗腺のムスカリン受容体サブタイプ3(M3)を刺激し、発汗を誘発すると考えられています。エクロックの有効成分は、エクリン汗腺に発現するM3を介したコリン作動性反応を阻害し、発汗を抑制します」

 1日1回、両脇の下に十分量を塗る。塩化アルミニウムは皮膚炎を頻回に起こして途中で使用をやめざるを得ない患者が少なくないのに対し、エクロックは皮膚に対する副作用はほぼなく、同種の薬に見られる口の渇きなど全身性の副作用も少ない。治療のチャンスがある。まずは、脇の下の汗の悩みを一人で抱え込まないことだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 4

    広末涼子は免許証不所持で事故?→看護師暴行で芸能活動自粛…そのときW不倫騒動の鳥羽周作氏は

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    【い】井上忠夫(いのうえ・ただお)

  2. 7

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  3. 8

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  4. 9

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  5. 10

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育