著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

高齢になると頑固になり過激な意見を持ちやすくなる理由

公開日: 更新日:

 東京五輪パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が女性蔑視発言の責任を取り、辞任しました。もともと失言の多い方でしたが、四方八方から「老害」と呼ばれる姿は、どこかもの悲しささえ漂っていたように思います。何でもかんでも老害と切り捨てる風潮に疑問を覚える一方、私自身そうですが、誰もが「老害」「暴走老人」と呼ばれたくないと願っているのではないでしょうか。

 そもそも人間は年齢を重ねると頑固になりがちです。頑固になると固定観念に縛られ、過激な発言をする機会も増えてしまいます。なぜ人は高齢になると、頑固になり、過激な意見を持ちやすくなるのか――。

 慶応義塾大学の田中辰雄教授と富士通総研経済研究所の調査によれば、「過激度に最も大きな影響を与えているのは年齢」とのことです。

 アンケート調査では、さまざまな年代に対して、「憲法9条を改正する」「夫婦別姓を選べるようにする」「原発は直ちに廃止する」といった政治的なテーマを10個用意し、賛否を「強く賛成」から「強く反対」までの7段階で答えてもらいました。そして、政治的な意見の過激度を測定する指標をつくり、回答者の年齢、性別、ネットメディア、テレビ番組、新聞などへの接触度との関係を分析しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末