著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

下戸なのに肝臓がん…脂っこい物が好きな人は超音波検査を

公開日: 更新日:

 NAFLDを早期発見し、NASHにならないようにするにはどうすればいいか? 肝臓は沈黙の臓器とよくいわれる通り、自覚症状はほとんどありません。NAFLDはもちろん、NASHであっても、かなり進行しない限り、目立った症状はないのです。

 黄疸、足のむくみ、腹水などによるお腹が張った感じなどが出てくるのはNASHを発症し、肝硬変まで進行してから。肝臓病はある段階を過ぎると治療で健康な状態に戻すことは難しくなりますから、これらの症状が出る前にNAFLD、NASHを発見し、治療を開始しなくてはなりません。

 そのためには、超音波検査やCT検査などの画像検査が必要。これで脂肪肝の所見があり、ほかの肝臓の病気がなければNAFLDの診断になります。NASHの場合は肝臓の一部を針で採取して顕微鏡で観察する肝生検が確実な診断法になります。

 2型糖尿病の人は、NAFLD、NASHのリスクが高いため、定期的に超音波検査を。採血で肝臓の数値であるGOT(AST)、GPT(ALT)もチェックします。これらが高くなると、NASHが疑われます。NAFLD、NASH治療は、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧治療と、食事療法や運動療法改善の2本柱になります。

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