運動とセットでプロテインを取れば効率よく筋肉量を向上
■タンパク質の摂取量目安は体重1キロにつき1グラム
基礎代謝は加齢とともに下がりますが、筋肉量が増えれば上がります。エネルギー代謝は運動に関わっています。基礎代謝とエネルギー代謝を足せば、消費エネルギー総量の90%を占める。要するに、消費エネルギーの総量を上げるには、運動(筋肉)が不可欠なのです。
適度な運動をし、食事でタンパク質や糖質を適量取れば、筋肉量の向上がより期待できます。タンパク質の摂取量の目安は、最もシンプルで覚えやすいのが、体重1キロにつき1グラム。体重50キロの人ならタンパク質50グラム、60キロなら60グラムです。
運動を定期的に行うならこの1・5倍ほどが目安になりますし、タンパク質の吸収率が低下している高齢者では体重1キロにつき1グラムよりもう少し多い量のタンパク質を取ったほうがいい。高齢者では、筋肉量不足によるフレイルやサルコペニアが健康寿命を短くする恐れがあるので、意識してタンパク質を摂取しなくてはなりません。
ところが、食事で十分なタンパク質を取ろうとすると結構大変です。だいたい手のひら片手分の肉類でタンパク質16~20グラム、魚介類で16~20グラム、豆腐3分の1丁で6~7グラム、卵1個で約7グラム、納豆1パックで約8グラム。