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尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

「梅毒を武器に敵と戦った女性」を描いたモーパッサンの背景

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 実験は1972年に内部告発により明るみになり、即刻中止されました。その後の調査で1969年時点で少なくとも28人が、恐らくは100人以上が梅毒が原因で亡くなっていたことがわかっています。クリントン米大統領は1997年5月、当時の生存者8名らに正式に謝罪しています。

 梅毒に限らず性感染症で被害に遭うのは常に貧しく、知識のない人たちです。少なくとも知識があれば、性感染症の犠牲にならなくて済むのです。どうか、より多くの方が偏見を持たずにその知識を持ってもらいたいと思うのです。

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