掌蹠膿疱症 手のひらや足の裏に水疱ができ関節の痛みも
そのため、掌蹠膿疱症の患者さんには禁煙をお勧めしていますが、ストレスが多いなどの理由から喫煙をやめられない、受動喫煙者の場合、周囲の禁煙への協力を得られないなど、その人によってさまざまな習慣や理由があり、一方的に「やめろ」と言っても簡単にいかないのが現状です。
そういう患者さんには禁煙外来を紹介するなどして、少しずつ禁煙できるよう、患者さんの環境にも配慮しながら治療を進めています。
他の原因として、口腔内や喉の感染症が知られています。病巣感染といって、ある部位の慢性的な感染症が他の部位の疾患を引き起こすことを言います。
掌蹠膿疱症では、へんとう炎や歯周炎が知られています。本人の自覚症状がないこともあるので耳鼻科や歯科に相談するといいでしょう。
また、まれに歯科金属など金属アレルギーが原因の場合もあります。その場合は、原因となっている金属を取り除くことで治療が可能です。
このように、喫煙や病巣感染、金属アレルギーなど要因が分かっている場合は、その要因を取り除くようにし、軽度であれば外用療法を用います。主には、ステロイド軟膏や活性型ビタミンD軟膏、紫外線療法も効果が高い治療法です。