30~60歳の「ED」は糖尿病、高血圧、脂質異常症のサイン
「EDの原因は、加齢、不規則な生活習慣、ストレスや不安といった心因性、脳出血やパーキンソン病といった神経系の障害などさまざまです。もし若い年代でEDなら、まずは心因性が考えられるでしょう。また、60代以降なら加齢によるED。しかし、30代後半以降から60歳手前くらいの年代でEDがあるなら、生活習慣病が関与していることを疑うべきです」
■ED治療薬が不要になる可能性も
竹越院長が40~70代の男性を対象に行った生活習慣病とEDに関する実態調査では、次のような結果が出ている。
40~59歳で中等症以上のEDの人が各生活習慣病を占める割合は、糖尿病で33%、高血圧で22.8%、脂質異常症で18.6%、高尿酸血症(痛風含む)で22.1%。これらの人はすでに生活習慣病が判明しているわけだが、生活習慣病は相当進行しない限り、自覚症状がない。つまり、健康診断などを受けていなければ、生活習慣病があるかどうか、気付かない。そういった人たちを含めると、もっと割合は増えるかもしれない。