命に関わる病気リスク上昇 男性更年期障害はこんなに怖い

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 男性の更年期障害「LOH症候群」について、聞いたことがある人はいても、「俺がなるはずがない」と考えている人は多いだろう。独協医科大学埼玉医療センター泌尿器科准教授・井手久満医師に話を聞いた。

 主に加齢によって、男性ホルモンのテストステロンが減少し、さまざまな不調が生じるのがLOH症候群だ。その不調は多岐にわたる。

「不安、イライラ、うつ、不眠、集中力や記憶力の低下、筋力低下や筋肉痛、疲労感、火照りや発汗、頭痛やめまい、頻尿、性機能低下、性欲の減少、朝立ちの消失などです」(井手医師=以下同)

 中でも顕著なのは最後の3つの性的症状だが、これらも含めて、どの症状もLOH症候群特有のものではない。

 そのため、本人が気づかない。不調を訴えて受診しても、LOH症候群の診断経験が少ない医師では見落とされることが珍しくない。

 商社勤務の60代男性は、2年前から夜中に3、4回トイレに起きるようになり、泌尿器科クリニックを転々としていた。薬では症状は改善せず、夜間頻尿を主訴に井手医師の外来を受診した。

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