インフルエンザシーズンに「肺炎球菌ワクチン」が重要な理由

公開日: 更新日:

 肺炎の原因となる菌は複数種類あるが、その中でダントツに多いのが肺炎球菌だ。肺炎を起こすほかの菌にはワクチンがないのに対し、肺炎球菌だけ発症や重症化を抑えられるワクチンがある。つまり、肺炎球菌ワクチンの接種で、肺炎球菌による肺炎から身を守れる可能性が高くなる。

インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンは同時接種が可能です。肺炎球菌ワクチンの接種対象に該当する人で、まだ接種していない人は、この機会に2つとも接種することを検討しては」

 実は肺炎球菌には100種類ほどの型がある。現在、肺炎球菌ワクチンには、人間が感染しやすい肺炎球菌のうち23種の型に対して免疫ができる「23価」と、13種に対して免疫ができる「13価」がある。

 23価は5年で効果が薄れるので、5年ごとの接種が望ましい。一方、13価は体に免疫の記憶ができるように作られたワクチンなので、一度接種すればOKとされる。

 23価は、23年度までに65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる人が定期接種の対象。その年齢以外の人や、5年経過後の再接種は任意接種。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ