症状があったらすぐ受診…は「ゼロコロナ」の発想といえる
しかし、新型コロナの正体が徐々に明らかになり、ワクチンや治療薬が登場し、重症化しにくいオミクロン株に変わりつつあるいまは、私たちもゼロコロナからウィズコロナに心持ちや行動を変えるべきではないか?
それは新型コロナ前の病気の接し方でいいのではないか。若くて基礎疾患なしの人は発熱があれば即受診、即検査ではなく、発熱に加え肺炎を疑わせる咳など複数の症状があってその症状がひどいときにこそ病院に向かうことではないか。
「その通りです。基礎疾患がある高齢者はゼロコロナで臨む必要がありますが、それ以外の健康な若い人だけではなく、一般の人もウィズコロナでの生活方法を学ぶべきです。ただし、いまはデルタ株も一定数いて、こちらはある程度の重症化リスクがある。そのため新型コロナすべてをオミクロン株と考えて甘くみてはいけません。ですから、若く健常な人でも発熱に加え咳などの症状が急激に悪化するようであれば即検査・即受診すべきです」
もうひとつ大切なことは「感染力が強い」の意味をいま一度見直すことだ。いままでのいいかげんな3密回避、ソーシャルディスタンス、マスクでも身を守れてきたが、感染力の強いオミクロン株からは守れないということだ。