薬や治療に対する質問は大歓迎 事前にメモしておけばスムーズ
また、糖尿病は一見無関係な疾患にも影響を与えています。例えば、糖尿病は五十肩にも関係しています。肩の動きに関連している腱板の損傷部分の血流が悪くなり、五十肩を起こしやすく、治りにくいのです。歯周病も、糖尿病治療がうまくいっていないと治りが悪い。そういう情報を患者さんや、各疾患の担当医と共有できれば、よりスムーズに治療が進むでしょう。
しかしいかんせん、現状では不可能。結果、「特に問題ありません」「調子は変わりありません」と患者さんに言われると、「では、今のままで様子を見ましょう」となりがちなのです。
短い診療時間を最大限に有効に使うために、患者さん側で疑問や希望などがあれば、医師にストレートに伝える。そのためには、正しい病気の知識をしっかりと持つことが不可欠です。病気の知識が全くないままに「なんかよくわからないんですけど」と頭に浮かぶままに疑問をぶつけたり、インターネットの不確かな情報をもとに「薬をやめたい」などと訴えるのは、有効な時間の使い方とは言えません。
薬に関しては、「薬の数が多くて飲み忘れてしまう」「もっと使いやすい薬はないのか」「新薬が出たと聞いたけど、自分の場合、どうなのか」など、患者さんの意見、大歓迎です。