男性用避妊ピルが99%有効と動物実験で確認 夏にはヒト臨床試験開始
このYCT529以外にも複数の避妊薬が開発中で、しかしほとんどが女性の避妊ピルと同様ホルモンに作用するため、頭痛や疲労、吹き出物などのマイルドな副作用が報告されています。
一方、この「YCT529」はホルモンではなくタンパク質に作用し、マウス実験では目立った副作用は見られませんでした。さらに、摂取を止めて4~6週間後には、再び子供を作る能力を回復したとのことで、実用化に大きな期待が集まっています。
では実用化されたら男性は果たしてピルを服用するのでしょうか? 2019年のイギリスの調査では、男性の8割が「男性も避妊に責任を負うべき」と考え、3人に1人が「ピルを服用するつもりがある」と答えています。
この男性用ピルの人間による臨床試験は今年夏から秋に始まる予定で、あらゆる場面で男女の平等が求められる今、タイムリーなニュースと言えそうです。