【イワシ】骨を養う「腎」の働きを高めて骨折を予防する
シニアにとってとりわけ注意したいのが「骨折」です。身体機能や生活の質が下がるだけでなく、「寝たきり」の大きな原因になってしまいます。骨の強度が低下して、骨折しやすくなる「骨粗しょう症」は、なんとしても予防しておきたいものです。
骨の強度は、骨密度と骨質によって決まります。骨密度は20代がピークで、以降は次第に低下します。40代くらいまではなんとか維持できるものの、50代からは減少する一方。とくに女性は閉経後、骨形成を促進するエストロゲンの分泌量が減ることで、極端に低下してしまいます。
そのため、骨粗しょう症は女性に多い傾向があるとはいえ、60歳を過ぎると男性にも増加します。骨粗しょう症の発症に関係する糖尿病や高血圧、喫煙、飲酒も男性の割合が多いということもあるので油断は禁物! 骨を強める食養生で生涯現役を目指しましょう。
中医学において、骨は老化をつかさどる臓器「腎」との関わりが深いと考えます。腎は骨を養うため、働きが低下すると骨がもろくなり、折れやすくなってしまいます。また腰が曲がったり、腰痛などを引き起こします。