「アミロイドPET検査」でアルツハイマー病を迎え撃つ
WHOのガイドラインとランセットの論文は、運動、高血圧や糖尿病などの生活習慣、体重管理、喫煙、食生活、過度の飲酒など重なる部分が多い。血液検査も行い、該当するものをチェックし、危険因子を点数化して示し、それを下げていく方策を示します。
一方、アミロイドβが蓄積している人はどうするか? アミロイドβの蓄積はアルツハイマー病発症リスクに関連していることは判明しているものの、100%アルツハイマー病になるかどうかは、まだ結論が出ていません。しかし、なりやすいということは言える。だから、できる限りの回避策を行います。
先に挙げたWHOのガイドラインやランセットの論文で、該当する危険因子はないか? 検査結果によって打つ手は人それぞれで、高血圧、糖尿病などの生活習慣病がある人はその治療を始める。「アリセプト」などアルツハイマー病の症状緩和薬を早めに投与し始める人もいますし、脳循環改善薬を処方する人もいます。
睡眠の質が悪い人では、その原因を探り、睡眠導入剤を出したり、睡眠時無呼吸症候群(睡眠中に呼吸が止まる病気)があるならその治療を行います。