「アミロイドPET検査」でアルツハイマー病を迎え撃つ
■「陽性」なら医療費控除の対象になる
非薬物療法も重要です。脳を活性化させる方法としてエビデンスのあるもの(適度な運動、ながら作業、トランプや将棋のような対人ゲーム、旅行など楽しいことをする)を提案します。
世界中でアルツハイマー病の研究者が、アミロイドβを減らすアルツハイマー病の次世代の治療薬への開発に取り組んでいます。こういった薬の最終段階の臨床試験を紹介するケースもあります。アルツクリニックでアミロイドPET検査を受け、アミロイドβの蓄積が確認された61歳の男性は、アルツハイマー病によるMCI(軽度認知障害)との診断で、その後、アルツハイマー病根本治療薬の国際的な治験に参加されました。
なお、アミロイドPET検査は、検査薬が約25万円、検査機器が5億円と、医療機関側の投資にお金がかかるため、検査自体も高額にならざるを得ません。アルツクリニックの場合、55万円(税別)です。結果が「陽性」となれば医療費控除の適用となり、翌年の確定申告で税金の一部が控除されます。これは、人間ドックで疾病が発見され治療が開始されれば、ドック費用が医療費控除の適用となるのと同様です。