「じっとしていても痩せやすい体」になるにはタンパク質の摂取が肝心

公開日: 更新日:

効率がいいのは乳製品

 では、お勧めの取り方は?

【アミノ酸ロイシンの含有率が高い食品を選ぶ】

 筋肉の合成には、細胞内のシグナル伝達物質mTOR(エムトール)という酵素が関わっている。これに関係するのが、必須アミノ酸のひとつ、ロイシンだ。

「食後のロイシンの血中濃度が高いほど、mTORに強く作用し筋肉の合成が促進されます。タンパク質1グラム当たりのロイシンの含有率を見ると、牛乳、ヨーグルト、プロセスチーズと乳製品に多い。食事をたくさん取れない高齢者などは、高タンパク質でさらにロイシンの含有率が多い食品を選ぶといい」

【いつもの食事に“混ぜる”“かける”】

 日本獣医生命科学大学客員教授で栄養士の佐藤秀美氏が特に高齢者に勧めている方法がこれ。

「タンパク質量を増やしたくても、食事の量を大幅に増やすには限界があります。しかし混ぜたりかけたりするだけなら、食生活をそう変えず、簡単に実践できます」

 活用するのは、ゼラチン、ゴマ、粉チーズ、きな粉、スキムミルク、かつお節、焼き海苔、麩。かつお節、焼き海苔、麩は袋に入れて揉むなどして粉々にする。

「卵にチーズ、海苔、麩を混ぜて卵焼きを作る。肉じゃがやカボチャ煮など煮物にゼラチンを入れる。かつお節やすりゴマでしゃぶしゃぶのタレや白和えを作る。ヨーグルトにきな粉、味噌汁にかつお節をかけるだけでもいい。普段の食事にちょっと加えるだけでタンパク質の増量ができます」

 ムキムキの人だけにタンパク質が必要なのではない。健康長寿のために、今日から始めよう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」