認知症は「外見」にあらわれるのは本当?論文でも報告あり

公開日: 更新日:

 予防医学の観点からいえば、表情を若く保つことができれば認知機能の悪化リスクを下げられます。自分のことを客観的に見たときに感じる「主観年齢」が「実年齢」よりも高いと、認知機能障害や認知症を発症する可能性が高くなることも分かっているからです。18年に韓国の研究チームが米国の学術機関「Frontiers in Aging Neuroscience」で発表した論文では、59~84歳の被験者68人にMRIで脳の神経細胞が集中する神経組織「灰白質」の密度を計測した結果をまとめています。それによると、主観年齢を実年齢より「若い」と答えた人は、「同じくらい」「老けている」と答えた人に比べて、灰白質の密度が高く、記憶力も良かったと報告しています。外見を磨くことは認知症予防にもなるのです。

▽望月瑠璃子(もちづき・るりこ) 兵庫医科大学卒。大阪警察病院、大阪大学医学部付属病院などを経て、ルリクリニック院長を務める。日本内科学会専門医、抗加齢医学会専門医として、美容内科、栄養学、アンチエイジング、再生医療にも精通している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ