諦めないがん治療には「ハイパーサーミア療法」 負担が軽く高い効果
放射線治療後のがん細胞は、そのダメージを回復しようとするが、加温でその修復が阻害される。とくに42度以上の加温は放射線増感作用が顕著であることが知られている。うれしいことにハイパーサーミア療法は治療器の上で患者は40~50分横たわるだけでよく、治療費も公的保険が利くため安い。しかも、何度でも治療が可能。諦めないがん治療にはピッタリだ。
今後は、高度先進医療などを行う公的病院と連携して地域でがん患者を支える体制作りを進めたい、という藤木院長。12月9日午後7時から「サンシップとやま」(富山市)で「低侵襲がん治療の試みとがん予防について」という演題の一般向け講演を行う予定だという。ハイパーサーミアを加えた新たな集学的治療法が日本のがん治療の標準となる日もそう遠いことではないかもしれない。