在宅医療は「片道16キロ圏内が望ましい」が規定だが例外もある
「左腕からしました。わたしは左側のリンパ取っているので、いつもは右側なんですけど、腫れてからは左腕で」(患者)
「自宅で輸血する同意書にサインお願いします」(私)
「今日は血小板?」(患者)
「赤血球と血小板の両方です」(私)
「時間かかりそうね」(患者)
「ずっとそばにいるので病院より早めに終わりますよ」(私)
「ホント!? うれしいわ」(患者)
実は、輸血はどの在宅医療のクリニックでも行っているわけではありません。ペースメーカーのチェック、ときに専門的な処置が必要となる「褥瘡」(床ずれ)、食物や水分や医薬品を投与するために腹壁を切開して胃内に管を通す「胃ろう」なども同様です。
また、知っておいていただきたいこととして、規定により在宅医療を行う医療機関は、患者さんの自宅からの距離が片道16キロ圏内であることが望ましいとなっていることです。