「家に帰りたい」と漏らす大腸がんの夫…看護と介護を決めた妻の思い
夫は「病院の食事はもういやだ」とも言います。家では、病院ほど考えた体に良い食事は出せませんが、何が食べたいか、少しは希望の物を出してあげられるようにも思います。おかゆくらいは作れます。
洗濯や着替えなど、日常のことは大丈夫と思いますが、まったく動けなくなったらどうすればいいのか、そこが心配です。でも、先のことは分かりません。明日のことも、まして明後日のことは皆目分かりません。家に帰ったら、私ひとり、頑張るしかありません。そう、思っています。
病院で紹介されたケアマネジャーさんと相談しました。看護と介護と、私がどこまで出来るのか。分からないまま、それでも退院に向けて家の準備を始めました。
病院への通院は、難しいとなれば在宅医師の往診だそうです。病院が紹介してくださったお願いする医院は「週1回なら」と言ってくださいました。まだ、お会いしてはいません。退院後は、薬や医療用麻薬もそこで処方されるようです。
いちばん心配なのは、急な時のことです。息が苦しくなるのか、痛みが出るのか、その時、どうすればよいのかが分かりません。急に、どうなるのか、それは分かりません。