月経前のひどいイライラや落ち込みには抗うつ薬SSRIが効果あり

公開日: 更新日:

 月経前になると、イライラが止まらなくなったり、激しく落ち込んだりする--。もしかしたらPMSかもしれないと思いつつ、何の手も打たずにいる人も多いのではないか。

  ◇  ◇  ◇

 PMSとは「月経前症候群」。月経前に精神的または身体的不調が生じ、月経が始まると消える。PMSの中でも精神症状が主体で強いものを「PMDD(月経前不快気分障害)」という。

 PMS、PMDDは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが急激に減少することで起こる女性特有の抑うつだ。東京女子医科大学付属足立医療センター心療・精神科教授大坪天平医師が言う。

「PMDDはDSM-5(精神疾患の国際的な診断基準)で、うつ病と同レベルの抑うつ症候群とされています。疫学調査でPMSの割合は女性の20~50%、PMDDは2~17.6%。私が参加した国内の調査では、PMDDが4.2%という結果でした」

 PMDD患者の訴えでよくみられるのは、「ささいなことで激高する」「ひどい言葉を投げかける」「手や足が出てしまう(暴力を振るってしまう)」「泣きたいわけでもないのに涙が出る」「生きている意味や自分の価値を感じられなくなる」など。男性の中には「女性の病気。自分には関係ない」と思う人がいるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ