東洋医学では「脱毛」や「育毛」に対して打つ手があるのか
男女を問わず誰でも、日ごろから自分の頭髪のことを気にしている方は少なくないはず。中でも男性は、年齢を重ねるにつれ脱毛や育毛の悩みを抱えるようになりがちではないでしょうか。
髪の毛は日々の生活でも自然と抜けます。加えて男性で多いのが、男性ホルモンが関係して額の生え際や頭頂部が薄くなる男性型脱毛(AGA)。男性ホルモンは頭髪以外の体毛に対しては毛の成長を促す作用がありますが、頭髪に関しては育成を妨げる作用があり、そのため頭髪は細く柔らかくなり抜けやすくなるとされています。
AGAの治療で使われる薬、フィナステリドには、男性ホルモンが持つ頭髪の育成を妨げる作用を抑制し、抜け毛を抑える効果があります。また同じく治療で使われるミノキシジルは、血管を拡張させ血流を改善し、頭髪に栄養を届けやすくさせる効果がある薬です。
一方、東洋医学では髪を「血の余り」と捉えています。髪は豊富な栄養分を有し、体を滋養する血によってできたもの。栄養失調や過労、ケガ、長期にわたるストレスや怒り、ショックなどで血の巡りが悪くなると、髪に栄養が運ばれなくなり、髪が細くなり、脱毛が起こるとされています。