著者のコラム一覧
中根わたる

日本医学柔整鍼灸専門学校教員、はり師、きゅう師。

東洋医学の「刮痧(かつさ)療法」とはどんなものなのか?

公開日: 更新日:

 刮痧療法は、2000年以上歴史のある中国の民間療法で、現在では東洋医学における治療法のひとつとされています。さらに、美容にもいいことから最近はエステサロンでも取り入れるところが出てきています。ちなみに「刮(グア)」は「けずる」という動作、「痧(シャ)」は皮膚表面に現れる赤みを表します。

 刮痧療法では鍼は使いません。丸みを帯びた小さなへらのような器具(プレート)で皮膚の上から経絡や反射区をこすります。それによって深部に滞った血液(瘀血=滞った血液や老廃物)を表面に引き上げ、気、血(エネルギーのようなもの)を調整し、エネルギーの通り道である経絡の流れを整えるのです。いわば東洋医学的デトックスですね。

 小さなお子さんや鍼が苦手な方にも対応でき、ホームケアとしても気軽に行えます。プレートの素材は水牛の角、天然石、陶器、プラスチック、ステンレス、木製とさまざま。形も施術する体の場所で異なります。例えば、全身に使用できる「魚形・羽形」、主に頭皮に使う「くし形」、フェースラインや頬、目頭などのくぼみに使用できる「眉形」、背中や太ももなどの広い面に適した「長方形」などです。プレートは100円ショップなどでも購入できます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に