「ウチ」と「ソト」の言葉を切り替えて相手の心をつかむ
この例で言うと、2回目のAの発言のときに切り替えが起こっています。このときBは、「これから重要な話に入る」ということを、よく理解しているはずです。人間は切り替えに注目しますから、あえて切り替えを入れることで、話題の重要性や話し手の真剣さを、より効果的に伝えることができるのです。
同じ敬語を使っていても、言葉を変えるかわりに、フォーマル(形式的)とインフォーマル(非形式的)な内容の切り替えも有効です。仕事のメールで、ひとしきり形式的に用件を伝えたあと、最後に「最近、うまい刺し身の店を見つけました。近いうちに一緒に行きましょう」と一言添えるだけで、印象はガラッと変わります。相手の心を引きつけたいなら、切り替えを上手に活用しましょう。
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