粗暴な言葉を口にする人ほど、実は正直で誠実な傾向がある
たとえば、アプリが「ちくしょう」などといった罵り言葉を検知し、その上でステータス更新時の「いいね」などの好意的な態度や、誠実な言葉がどれだけあるか、照合するという具合です。
また、アマゾンのサービスを使った調査では、被験者によく口にする汚い言葉を挙げてもらい、「対面時」「独り言」「文章において」などシチュエーション別に頻度を尋ね、その上で、誠実度を測るテストを行いました。
誠実度の計測に関しては、嘘をつく可能性もありますから、「これまでに嘘をあまりついたことがない」といった意地悪な質問を含ませる徹底ぶりです。こうした設問に対して、「はい」と答えられる人は、嘘をつく傾向が高いですから、きちんと加味して調査をしたわけです。
その結果、より多くの汚い言葉を使っている人たちが、実生活では正直であると示されました。口は汚いかもしれませんが、思ったことをそのまま表現してしまう人は、裏表がないとも言えます。すなわち、誠実と受け取ることもできます。毒舌家のタレントが、視聴者の支持を集めるように、汚い言葉を吐く=ネガティブとは限らないのです。